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鶴岡公園~鶴ヶ岡城址公園(山形県鶴岡市)◆観光スポット③◆


こんにちは!きさらぎです。

2024年はガンガン更新していきたいと言っておきながら、早くも3月になってしまいました。

今年は本当に暖冬で雪に困ることも数えるほどしかなく、このまま春が来ると信じて疑わなかったのですが、3月に入った途端、連日雪です。

積もってます。

 

さて今回のご紹介は昨年6月に訪れた鶴岡公園です。

外は雪が降っておりますが、明るく清々しかった景色をどうぞご堪能下さい。

 

 

 

 

 

●鶴ヶ岡城について

 

まず鶴岡公園の元となりました、鶴ヶ岡城について。

 

室町時代初期  武藤長盛により築城開始(大宝寺城)

        武藤氏(大宝寺氏)滅亡後、越後上杉氏が主となる

1601年     山形の最上氏による庄内支配の拠点となる

1603年     鶴ヶ岡城に改称

1622年     信州松代より酒井忠勝が入部(1871年まで12代にわたり続く)

1868年     戊辰戦争庄内藩が降伏、鶴ヶ岡城は新政府軍へ

1876年     場内全ての建築物の破却、土塁の大部分を取り壊し、堀を埋め立てる

 

鶴ヶ岡城は三重の堀と土盛りを備えた平城で、庄内藩の酒井家は14万石で約250年もの長い間居城していました。

明治に取り壊しになった後、本丸と二の丸を公園に整備したものが、鶴岡公園となっています。

 

それでは公園の様子をご紹介しましょう。

 

●公園の外側より

 

公園に入る前に見つけた石垣。

 

道路を隔てて公園を臨む。

 

●そして公園内へ

 

公園内には様々な見どころがあります。

まず出会ったのがこちら。

鶴岡町役場跡。

以前はここに役場もあったのですね。

 

金峯石。

庄内平野にある金峯山から採れる花崗岩

江戸時代から様々な用途で使用されたんだそう。

 

お堀には噴水も。

左手には石造りの橋も見えます。

木の向こうに見えている建物は藤沢周平記念館です。

 

●本丸跡に建てられた荘内神社

 

荘内神社は鶴ヶ岡城なきあと、酒井家に対する住民の想いにより藩祖を祀るために建立されました。

酒井家当主は今なお鶴岡に在住されているそうです。

まずは鳥居を。

白。

かっこいい。

 

鳥居をくぐる前にあった看板。

上の写真の表示は色褪せて読みづらいですが、

①荘内神社

②宝物殿

③鶴岡護国神社

④御城稲荷神社

藤沢周平記念館

⑥大寶館

⑦致道博物館

庄内藩校 致道館

と記されていたものと思われます。

 

この復元図を手元に持ちながら(スマホで撮影してもよし)園内を巡ると楽しいですよ。

 

鳥居越しに見える庄内神社。

 

参道わきにあった二の丸大手門跡。

 

本殿近くまでやってきました。

また鳥居があります。

 

神社側から公園外へ向かって撮影。

まっすぐ伸びる参道が気持ちいいです。

 

参道から少し逸れると、お堀にできた花菖蒲畑が見えました。

 

荘内神社についての看板。

 

お口の赤い狛犬さんがお出迎え。

階段にスロープも設けられているという配慮もありました。

 

綺麗な花手水。

こちらを見るだけでも心が洗われるようですね。

 

荘内神社本殿へ到着。

 

楽しいおみくじ。

どれをひこうか迷ってしまいそう。

 

令和五年、荘内神社の漢字一文字「縁」が堂々と掲げられていました。

 

お参りをしていただいた御朱印

毎月模様が変わるとのこと。

花手水も美しかったですがこちらも素敵です。

 

境内には宝物殿がありました。

もちろん、見学させていただきます(出入り自由)。

 

宝物殿へ入るときに左手に見えた建物。

 

宝物殿では様々な資料が展示されていました。

興味深いものばかりです。

このときは大河ドラマ徳川家康の生涯を描いた「どうする家康」を放送しているということで、そちらのポスターの展示もありました。

家康ゆかりの酒井家ですからね、ただ甲冑は家康関連というわけではなかったようです。

 

●引き続き公園内を散策

 

お堀。

水面が美しい。

 

御角櫓跡。

 

本丸西側にある護国神社までやってきました。

 

続いて、大寶館へ。

もともと鶴ヶ岡城が「大宝寺城」だったところから名付けられたのでしょうか?

鶴岡ゆかりの著名人たちの展示がある施設です。

大寶館 営業時間 9:00〜16:30 水曜定休 年末年始休業 入場無料

 

大宝館入口脇には「中門跡」の表示。

 

 

馬場跡は現在このような姿に。

 

写真は撮りませんでしたが、疎林広場には「雪の降るまちを」のモニュメントもありますよ。

 

お掘はどこもキレイ。

往時の姿の参考写真?絵?の掲示も。

 

 

そして公園内にはもうひとつ神社があります。

御城稲荷神社。

連なる鳥居。

本殿脇にはこんな一角も。

たくさんの方が奉納されたんですね。

愛されているお社だということがわかります。

 

●園内に無数にあるのが、様々な碑

 

鶴岡公園内にはたくさんの石碑が立っています。

ほんの一部ですが写真を載せてみます。

鶴岡ゆかりの方の功績を記したものなど、そこかしこに石碑があります。

ひとつひとつをじっくり眺めたい方は、しっかり時間を確保してから行ってみて下さいね。

 

●その他公園情報

 

鶴岡公園は「日本さくら名所100選」に選ばれており、約720本の桜を楽しめるお花見スポットとなっています。

出店もたくさんあるようです。

見頃は4月上旬。

 

障がい者用駐車場はあるようですが、一般の方の駐車は周辺の有料駐車場をご利用ください(市役所第二駐車場など)。

多目的トイレあり、補助犬受入可とのことです。

 

●最後に

 

ご紹介したように、鶴岡公園は美しいお堀や3か所もの神社もあり、さらには郷土出身者の功績を紹介する資料館や石碑、今回は訪れることが叶わなかった藤沢周平記念館など、見どころ満載の場所となっています。

また公園周辺には致道博物館や庄内藩校致道館などもあり、そちらもまた見逃せないスポットです。

私が訪れたときは土曜日でしたが、地元の方がたくさん遊びに来ていました。

そんな地域の人々に愛され続けている鶴岡公園を、ぜひ一度歩いてみて下さいね。

 

 

撮影日 2023年6月10日